フリーターの姉・葉月と女子高生の妹・呼春は、母の佐和と三人暮らし。14年前に女の人を作って家を出て行ったきりの、父の記憶はほとんどない。ある日、佐和から「離婚したお父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、ついでにその顔を写真に撮って来てほしい」と告げられる。佐和の言葉に困惑しつつ、嫌々ながら出発した姉妹だが、心の底では会いたい気持ちも顔を出す。電車を乗り継ぎ、着いた所は田舎の駅。そこで二人は、父が亡くなってしまったことを知る。いたいけな異母兄弟の少年や叔父の温かい出迎え。でも、そこには人生の修羅場も待っていた…。